2022-01-01から1年間の記事一覧

大相撲・大関の昇進基準を考える

相撲好きにとって、12月28日のネットに掲載された「大相撲ジャーナル編集長・長山聡」(1956年生まれ)の文章は、大いに参考になった。なぜなら、初場所の番付は125年ぶりの「1横綱1大関」(明治30年5月場所、同31年1月と2場所続いた横綱小錦、大関…

月刊誌「正論」で紹介された遠軽町

12月26日付「産経新聞」を読むと、月刊誌「正論」(2月号)の新聞広告が掲載され、その中に「北海道・遠軽町 自衛隊に支えられて」(本誌編集部)という見出しがあった。そこで、さっそく書店で購入すると、6ページの記事であった。 ◇ 【特集日本の防衛/本誌編…

JR石北本線の現状について

JR北海道の経営状態がコロナ禍でますます厳しくなった中で、JR石北本線の乗客数が一向に改善しない現実が地元紙「北海道新聞」(12月11日付け)で報じられた。そこで、まずは「石北線存続/高まらぬ機運」という見出し記事から紹介する。 ◇ 〈自動車道延伸…

北海道のヒグマによる凶悪事件の背景

11月26日に、北海道の標茶・厚岸両町で放牧中の牛を襲うヒグマ(4年間で死傷数計65頭)を取り上げたNHKスペシャル「OSO(オソ)18〜ある“怪物ヒグマ″の記録〜」が放送されたが、最近では市街地でもヒグマが人間を襲う事件が起きている。そういうことで、…

遠軽町白滝産の黒曜石が国宝に指定

この度、遠軽町白滝産の黒曜石が国宝に指定されることになったので、まずは地元紙「北海道新聞」(11月19日付け)の一面記事から紹介する。 ◇ ①見出し「遠軽・白滝の石器類国宝に/旧石器時代の黒曜石ー道内2件目/国宝で最古指定へ」 国の文化審議会(会長・佐…

北方警備と開拓は明治以後では非ず

蝦夷地の北方警備と開拓の歴史を知りたくて、新刊書「江戸幕府の北方防衛」(著者=中村恵子、令和4年2月23日第1刷発行、発行=株式会社ハート出版)を読んだ。そこには、以前に福島県会津出身の友人から「幕末のオホーツク管内は、会津藩が警備と開拓を担…

貴闘力の相撲再生計画は可能か

11月13日から大相撲九州場所が始まるが、その前に元関脇・貴闘力(鎌苅忠茂氏)が“相撲界の闇をぶっちゃける"と宣伝する著書「大相撲土俵裏」(著者=貴闘力、2022年10月19日第一刷、定価1430円)を読んだ。本の中身は、貴闘力が2020年9月から開始…

プロラグビー選手の年俸は安過ぎる

イギリスで生まれで英語圏を中心に広まったラグビーであるが、明日(10月29日)、東京・国立競技場でラグビーの日本代表(世界ランク10位)とワールドカップ(W杯)優勝3度を誇るニュージーランド代表(同4位)とのテストマッチがある。その前の10月25日に定期購…

音楽大学は崩壊の危機にあるという

自慢じゃないが、文化・芸術(絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像)とは一番縁遠い吾輩が最近、新刊書「音大崩壊ー音楽教育を救うたった2つのアプローチ」(著者=名古屋芸術大学芸術学部教授・大内孝夫、2022年6月20日初版発行、発行所=株式会社ヤマハ…

統一教会の殺人未遂事件を知ろう

7月8日午前11時半過ぎ、安倍晋三元首相が街頭演説中に銃に撃たれて殺害された以降、銃撃事件の背景に「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」〈本文では全て「統一教会」と表記〉が関係していることを報道で知り、諸々の出版物やネットで統一教会の知識を得…

映画「島守の搭」の監督の舞台挨拶

吾輩は、2015年2月26日に題名「栃木県の偉人・荒井退造について」を書いて以来、これまでに10本前後の文章で荒井退造を紹介してきた。そういうことで9月17日、柏市の映画館で映画「島守の搭」(監督・脚本:五十嵐匠)の上映が始まったので観て来たが、…

JR北海道の「北方4線」を守備せよ

JR北海道のことを書きたいので、新刊書「国鉄ー『日本最大の企業』の栄光と崩壊」(著者=JR九州初代社長・石井幸孝、中公新書、382ページ)を読んだ。著者(1932年生まれ、東大工卒)は、JR北海道の維持困難路線などを「北方4線」と名付けて路線…

今夏の出来事は遠軽町の歴史に刻まれる

今夏の遠軽町は、久しぶりに活気ある話題が豊富にあるので、その事実を歴史として書き残すため、地元紙「北海道新聞」や遠軽町のホームページなどを通じて紹介したい。まずは東大野球部の夏合宿に関してだ。 ①7月19日付け「北海道新聞」(オホーツク版) 〈東…

ソ連の原爆開発に最も貢献した女性スパイ・ソーニャ

2020年6月20日に、英国の新聞タイムズでコラム二ストを務めたベン・マッキンタイアーの著書「KGBの男ー冷戦史上最大の二重スパイ」で、元ソ連国家保安委員会(KGB)のロンドン支局長・ゴルジエフスキーの前代未聞のモククワ脱出劇を紹介したが、今…

「三船遭難事件」は絶対に忘れない

終戦直後の8月22日、樺太(サハリン)からの緊急引き揚げ船3隻(小笠原丸=1403㌧、二号新興丸=2500㌧、泰東丸=880㌧)が、北海道の留萌管内の沖合でソ連軍の潜水艦から魚雷攻撃を受け、民間人1700人以上(死亡=1558人、行方不明=15…

朝日新聞に遠軽高吹奏楽局の特集記事

8月10日付「朝日新聞」は、〈♬遠軽高(北海道)吹奏楽コンクール北見地区代表ー4人の仲間、全国へ「殻を破れ」〉という見出しで、次のように報じた。 ◇ ーもう一緒に演奏できるのも最後かもー 吹奏楽コンクールのシーズンがやって来た。オホーツク海に近い北…

シリーズ本「でんすけ5」が刊行

本日(8月5日)、やっと5冊目のシリーズ本「でんすけ5」が刊行され、自宅に配送されてきた。本の中身は、ネットに2020年10月から本年22年4月まで掲載したブログで、本の厚さは352ページである。 表紙は、作家・吉村昭の小説「羆嵐」で有名な苫前町…

千葉・茨城の県境橋ものがたり

我孫子市史研究センターの友好団体「流山市立博物館友の会」(昭和53年創立)が、「東葛流山研究」の第39号として「東葛の橋めぐり辞典」(2022年6月10日第1刷発行、134ページ、1600円)を発刊したので、さっそく寄贈された辞典を我孫子市図書館で…

映画「アイヌモシㇼ」を観てほしい

最近、地元の図書館で映画専門誌「キネマ旬報」(7月上旬号)を見たところ、昨年2月に鑑賞した映画「アイヌモシㇼ」の解説記事が掲載されていた。そこで、まずはこの記事から紹介する。 ◇ 〈アイヌ文化の精神を娯楽映画で未来へつなぐ〉文=藤井克郎 北海道…

遠軽町在住の漫画家の素性は如何に

7月2日付「北海道新聞」は、「遠軽の主婦・粥川さんー漫画デビュー作 単行本に」という見出しで、次のように報じた。 ◇ 〈「エリートは學び足りない」13日発売〉 オホーツク管内遠軽町の主婦粥川すずさん(44)=本名非公開=の漫画「エリートは學び足りない…

沖縄・兵庫・栃木のトライアングルが完成

7月2日に、宇都宮市の知人から「今、荒井退造(元沖縄県警察部長)に関する講演会が開かれ、田村洋三(1931〜2021)さんが書いた本が売られている。購入しますか」との電話があったので、「購入して送付して下さい」とお願いをした。その本を手にする…

バタフライはクロールに勝てるか

スポーツ好きであるが、初めて単発で競泳について書きます。というのも、7月3日付け「朝日新聞」の子供欄に興味深い記事が掲載されていたからだ。 ◇ 〈「自由形」なのに、なぜクロールー一番速いから、昔は平泳ぎだったよ〉 競泳の種目「自由形」は、名前…

今後の中露関係をどう見るべきか

最近、新刊書「民族と文明で読み解く大アジア史」(著者=著作家・宇山卓栄、講談社新書)を読み終わった。その中に、中国とロシアが基本的に「軍事同盟」(一般に安全保障のために、2カ国以上の独立した国家が相互に軍事力の援助を行うことを定めた条約)を築…

TXの茨城県内延伸案は来春に決まる

茨城県は、東京・秋葉原駅と茨城・つくば駅を結ぶ、つくばエクスプレス(TX、2005年開業で、東京都と茨城、千葉、埼玉県と沿線自治体、民間企業が出資する「首都圏新都心鉄道」が運行)の茨城県内延伸を実現するために、今年3月の県議会に調査検討事業…

大作家・吉村昭の題材の選び方

以前(2013年7月5日)にも書いたが、昭和17年5月26日に北海道湧別町で機雷が爆発し、町の警防団や見物人など112人が死亡した「湧別機雷事件」を、都内で開かれた“ふるさと会"で知ったことから、昭和54年の始め大作家・吉村昭に「事件のことを書いて…

陸上用シューズを巡る日米の攻防戦

6月17日と18日付「朝日新聞」は、「アシックスの反撃〈上、下〉」というタイトルで、2回にわたって陸上競技のシューズ開発を巡る現状を報じている。 ◇ 〈「黒船」が奪った地盤、取り返す「C」〉 2021年1月。東京箱根間往復大学駅伝競争、通称「箱根…

映画「親愛なる同志たちへ」から見えるロシア

4月8日から公開されているロシア映画「親愛なる同志たちへ」の詳細な解説記事が、6月12日付け「産経新聞」に掲載されたので、まずは全文紹介する。書いたのは、論説顧問・斎藤勉で、大見出しは「プーチン黙殺の『虐殺映画』」である。 ◇ 〈ノボチェルカッ…

書名「でんすけ5」の“はじめに" が完成

5冊目の「でんすけ」の自費出版が近づいているが、先ほど編集者に前書きの「はじめに」を送付したので、皆さんにも紹介します。 ◇ 振り返れば、2012年12月からネットに文章を掲載し、それを書名「でんすけ」というシリーズ本として出版して、今回で5冊…

浜幸雄先生の功績を忘れないために…

結論を最初にいうと、今年8月26日にオープンする遠軽町の音楽ホール(遠軽町芸術文化交流プラザ「メトロプラザ」)の入口に、遠軽高校とオホーツク管内の吹奏楽レベルアップに貢献した、故・浜幸雄先生の胸像を設置したらどうか、という提案である。 以前にも…

道民はロシアの侵略を恐れている

まずは、5月23日付「産経新聞」の主張から紹介する。 ◇ 〈侵略国ロシアー「北方の脅威」にも備えよ〉 日本は、中国と北朝鮮だけでなく、ロシアという北方の脅威にも備えなければならない時代に入った。岸田文雄首相にはその自覚を持って、国民を守る態勢を…