2020-01-01から1年間の記事一覧

「産経新聞」の柴田記者が忘れられない

最近、新刊「産経新聞と朝日新聞」(著者=元産経新聞論説委員長・吉田信行)を通読したが、重要な視点は朝日と産経の根本的な立ち位置の違いがある。その背景には、朝日は護憲なので、現憲法を守るための原稿以外に書きようがなく、一方の産経は70年以上も前に…

四冊目の「でんすけ4」が刊行

本日、4冊目の著書「でんすけ4」が刊行されて自宅に届いた。4冊目は、昨年7月から本年9月までネットに掲載した文章計88本で、厚さは320ページである。 表紙の写真は、北海道白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」でのアイヌの“…

遠軽町郷土館が“解説資料" を作成

12月14日の遠軽町のホームページを見ると、見出し「解説資料で理解を深めて〜遠軽町郷土館で解説資料を作成」という文章が掲載されていた。そこで、すぐに地元の後輩に入手依頼したが、同館有料入館者の希望者先着100名に資料集を差し上げます、というの…

戦時中の「北見航空機㈱」設立の経緯

過去に、戦時中に遠軽の中学生や女学生が、木製飛行機の生産に動員されたことを、「遠軽高等女学生たちの学徒動員解明に向けて」(2018年6月17日)と「父親と同学年の学徒動員状況」(2020年2月16日)という題名で伝えてきた。そうした中、ネットで北…

陸上男女一万㍍の日本記録樹立を受けて

男女の五千㍍、一万㍍、三千㍍障害の「第104回陸上日本選手権・長距離種目」が12月4日(金曜日)、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われたが、この催しはNHKBSで生放送されたので、吾輩も最初から最後までテレビで観戦した。特に一万㍍では、男女とも…

法務・検察は「黒川・林騒動」の教訓を生かせ

新刊の書名「安倍・菅政権VS検察庁ー暗闘のクロニクル」(著者=村山治〈元毎日・朝日両新聞記者〉、㈱文芸春秋)を読了したが、著者は法務・検察の調査報道では第一人者であるので、面白く読むことができた。しかしながら、法務・検察人事に関して、それなりの…

地方の金融機関から目が離せない

菅義偉首相の「地方の銀行は数が多すぎる」(9月2日の総裁選への出馬会見)という発言だけではないと思うが、10〜11月に発売された経済誌「週刊東洋経済」「週刊ダイヤモンド」「週刊エコノミスト」などは、地方銀行(105行)や信用金庫(全255信金)の特…

横綱の地位をどう考えるか

相撲好きとしては、久しぶりに大相撲のことを書きたくなった。というのも、昨年2月に題名「大相撲の次の覇者は誰だ!」を記すも、力士名を挙げなかった大関貴景勝(24)や幕内琴勝峰(21)が俄然注目されてきたからだ。そこで、来年初場所(1月10日初日・両国国…

宇都宮市のアリーナ建設に期待したいが…

ネットで「下野新聞」(11月17日付け)を見ると、見出しに「宇都宮に新アリーナ 市、22年オープン構想 佐藤市長会見」という記事が掲載されていた。そこで、宇都宮市内の友人に連絡して、この記事を送付してもらったところ、一面トップで報道していた。 ◇ 宇都…

旭川市の存在感を高めたい

吾輩は、北海道の中核市・旭川市の地理な位置に注目して、以前に題名「旭川市をもっと重視したい」(2017年6月29日)という文章を記した。そうした中で、ネットで「北海道新聞」(11月12日付け)を見たら、見出し「旭川市の人口減 どう食い止める 旭川大経…

書名「でんすけ4」の“はじめに" が完成

4冊目の「でんすけ4」の自費出版が、追い込みに入ってきた。先ほど、編集者に前書きの「はじめに」を送付したので、皆さんにも紹介します。 ◇ 早くも、4冊目の書名「でんすけ4」を刊行することになった。上梓した文章は、昨年7〜12月分(35本)と本年1〜…

沖縄戦で戦死したアイヌ兵士は4 3人

今年10月末に北海道平取町の二風谷コタンを訪れた際、平取町アイヌ文化情報センターで書名「戦後アイヌ民族活動史」(著者=元北海道アイヌ(ウタリ)協会事務局長兼常務理事・竹内渉、2020年6月30日初版1刷発行)を購入した。この際、購入した一冊しか売り…

杉村楚人冠の随筆集「湖畔吟」が復刊

我孫子市教育委員会が、近代日本のジャーナリズムの発展に多大な貢献をした国際的ジャーナリスト・杉村楚人冠(そじんかん、1872〈明治5〉〜1945年)の随筆集「続々湖畔吟」を復刊させ、これで「湖畔吟」シリーズ3冊の現代表記版が出そろったので、…

「天声人語」が取り上げた志賀直哉

本日の朝日新聞「天声人語」を読むと、吾輩が12日前に取り上げた小説家・志賀直哉といい、歴史学者・磯田道史といい、題材はほぼ同じであった。そこで、この「天声人語」を残す意味から紹介することにした。 ◇ 作家の志賀直哉はスペイン風邪が猛威をふるった…

志賀直哉のインフルエンザ小説

歴史上、感染拡大で何が起きたのかを知りたくて、書名「感染症の日本史」(著者=磯田道史、文春新書)を読んだが、一番関心を持ったのは第八章「文学者たちのスペイン風邪」であった。その中では昔、我孫子市に居住(1915年9月〜23年3月)し、自らスペイン…

王子イーグルスのクラブ化は時代の流れ

アイスホッケー界を応援している吾輩としては、まずは次の「北海道新聞」(10月2日付け)を紹介しなければならない。 ◇ ー王子、来季クラブ化 アイスホッケー 支援は継続ー 製紙最大手の王子ホールディングス(東京)は1日、アイスホッケー・アジアリーグに参…

JR北海道の未来はけして暗くない

久しぶりにJR北海道を応援する文章を書く。今週発売の経済誌「週刊東洋経済」(10月3日号)の“特集激震!エアライン・鉄道"の中に、見出し「日本の公共交通予算は貧弱だー道路予算で鉄道の再生をー4兆円を超える道路予算に対し、鉄道予算は微々たるものだ…

荒井退造生誕120年記念「島守」シンポジウムの開催状況

映画「島守の塔」製作委員会(下野新聞社・神戸新聞社・琉球新報社・沖縄タイムス社・毎日新聞社など)は、9月19日午後3時から5時55分までの間、栃木県総合文化センターで「荒井退造生誕120年記念『島守』シンポジウム」を開催した。シンポジウムには、…

遠軽高校に大中寅二の顔写真を贈呈

4冊目の自費出版を考えると、表紙と裏表紙の写真に悩んでしまう。というのも、1冊目は遠軽町の「瞰望岩」の夏景色と冬景色、2冊目は瞰望岩の冬景色をバックにしたJR特急「オホーツク」と、沖縄県糸満市の荒井退造「終焉之地」碑、3冊目は北海道音威子…

安倍政権は官僚機構をガタガタにした

吾輩は、以前から安倍首相の対ロシア外交(プーチン大統領と27回面談)を批判してきたが、その本人が8月28日に辞任する意向を表明し、遂に歴代最長政権は終焉する。9月1日にはグッドタイミングで、購読している情報誌「選択」(9月号)が郵送されて、連載記…

脚光を浴びる滝上町のハッカ

先週の「北海道新聞」(8月18日〜20日)に、“滝上発信"の題名「ハッカの輝き再び」という連載記事が掲載されたので、滝上町の友人からファクスで送ってもらった。そこで、まずはこの記事から紹介する。 ○札幌の化粧品製造業「マナイ化粧品」は9月、滝上産ハ…

エンタメ&スポーツが正常化して安心生活

内閣府が8月17日発表した2020年4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質GDP(季節調整値)で前期比7・8%減(実質GDPは485兆円り)、このペースが1年間続くと仮定した年率換算では27・8減だった。この減少幅はリー…

映画「赤い闇スターリンの冷たい大地で」を観て

8月14日公開の映画「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」を、茨城県つくば市の映画館で観てきた。はっきり言って、ソ連の歴史を勉強していた者には、映画の舞台である1930年代のウクライナの大量餓死(総数は300万人以上)は、当然の知識である。問題は…

証券業界に厳しい目を向ける金融庁とメディア

吾輩は、2016年6月10日に題名「証券会社の営業マンに騙されるな」という文章を作成した。その後も5回くらい、証券業界の悪事な商行為を取り上げてきたが、最近では金融庁もメディアも、この業界に厳しい目を向けてきた。その辺りのことを新聞報道から…

「銅像」の存在意義を考える

8月6日付け「朝日新聞」は、欧米諸国で起きた“銅像倒し"を取り上げ、紙面全部で「倒される『銅像』とは」という見出しで、有識者3名の見解を掲載した。そこで、まずは3名の見解を簡単に紹介する。 ①堂本かおる・米在住フリーライター ー銅像には確かに「…

IT業界の富士通とNECは頑張ってほしい

吾輩は、株を持っているが、日本経済新聞は購読していない。なぜなら、経済的な利益よりも“世界情勢"把握の方が、より関心が高いからだ。 前置きはそのくらいにして、一昨日ネットを見ると「富士通とNECの株高に注目せよ」という記事が目に入った。さっそ…

小池百合子を免罪符する日本社会

現在、発行部数20万部と宣伝されている書名「女帝 小池百合子」(著者=石井妙子、文芸春秋、2020年5月30日第1刷)を6月上旬に読了した。その後、雑誌の書評やネットの動画などで参考情報に努めてきて、今では“小池の学歴詐称"は間違いないと考えている…

中国共産党は豪州の属国化を目指している

最近、中国とオーストラリアとの関係が騒がしいので、書名「目に見えぬ侵略ー中国のオーストラリア支配計画」(著者=クライブ・ハミルトン、飛鳥新社)を読了した。しかし、視力が弱ってきた吾輩には、上下二段428ページもある書物を読み切るのは大変であっ…

市町村歌を“人を呼ぶ武器" にしたいものだ

JR我孫子駅の発車メロディーが、7月1日から「あびこ市民の歌」と「河童音頭」に変わるので、その前に原曲を聴きたく、我孫子市役所に赴いた。そうすると、職員が「空のCD版を持参すれば、録音してあげます」というので、すぐに近くの電気店でCD版を購入…

オホーツク地域のアイヌコタンが崩壊した背景

吾輩は以前から、少年時代に生活したオホーツク管内の市町村で、一人も周りにアイヌ民族がいなかったのが不思議であった。と同時に、オホーツク地域には斜里川、常呂川、湧別川、渚滑川という大きな川があるので、アイヌ民族が一番多い時分には、河口や川の…