書名「でんすけ6」の"はじめに″を作成

自費出版6冊目の「でんすけ6」の再稿が届いたので、前書きの「はじめに」を皆さんに紹介します。

早いもので、2012年12月からインターネットに文章を掲載し、それを書名「でんすけ」というシリーズ本として出版するのは、今回で6冊目となります。上梓した文章は、昨年5月~12月(31本)、本年1月~9月(31本)までの総計62本です。

この期間は、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いたものの、残念ながらウクライナ戦争に続いて、中東で戦闘が始まった。その背景には、世界が欧米諸国を中心とした自由民主主義国家と、中露を中心とした覇権主義国家に分裂したことから起きたことと考えている。そのように国際情勢が流動化してきたため、識者の中には「世界的規模の戦争になる恐れがある」との見解を示す人も出ており、吾輩も自然と国防に触れる文章が多かった。

そこで、取り上げたテーマを分類してみると、「遠軽町」関連が10本と最も多かった。その理由は、昨年11月に遠軽町白滝産の黒曜石が国宝に指定されたことが大きく作用している。次いで「国際情勢・歴史」関連が7本、相変わらずスポーツ好きということで「スポーツ(相撲を含む)」関連が6本、「JR北海道」関連が5本、そして「遠軽高校」「我孫子市周辺」「栃木県」関連が4本と続いた。

表紙の写真は、国内で75年ぶりに新規開業(8月26日)した芳賀・宇都宮LRT(宇都宮LRT、ライトライン)を採用した。この車両愛称「ライトライン」は、この地域で多く発生する雷と豊かに実った稲をイメージした黄色の塗装が印象的であることや、少子高齢化が進む日本の地方都市にとって、これからの地方公共交通のモデルになり得るのか、という点で非常に注目されている。裏表紙は遠軽町庁舎に掲げた国宝指定を祝う懸垂幕を採用した。3冊目から始めたグラビアの1ページは、JR宇都宮駅前の歩道橋から撮影した「ライトライン」、2、3ページには国宝となる黒曜石の石器類を並べる「遠軽町埋蔵文化財センター」の展示室を掲載した。

とは言うものの、今回の写真は遠軽高校の後輩と、吾輩の妹が稚内市利尻島礼文島を旅行した際に撮影したものがある。これまで出版した本に掲載した写真は、ほぼ吾輩が撮影したものであるが、今回は他力本願になってしまった。これも加齢により腰が重くなったためである。

最後は、いつものごとく有識者の言葉を紹介します。後藤新平の言葉に、

「金を残すのは下、仕事を残すのは中、人を残すのは上」

というものがあります。だから、母校である遠軽高校を応援しているし、北海道以外の方では知らない「オホーツク海沿岸地域の出来事」を書き残すために努力しているのです。終わりがよろしいようで…。

(2023年11月14日記)

という内容で、刊行は年内を予定しています。楽しみに、お待ちください。