昨夜、ネットを見ていたら、北海道新聞が「函館5年ぶり全国一 魅力ある街ランク、都道府県は北海道トップ」との見出しと記事。今日の朝日新聞と読売新聞を見たが、両紙ともそのニュースは掲載していなかった。そこで、北海道の発展を願う我が輩としては、この記事を紹介したくなった。
ー民間シンクタンクのブランド総合研究所(東京)は6日、今年の全国市区町村と都道府県の魅力度ランキングを発表した。市区町村は函館が5年ぶり2度目、都道府県は北海道が6年連続の1位に輝いた。
調査は7月、全国の男女にインターネットで行い、約3万1千人が回答。全国千の市区町村と47都道府県の魅力度を5段階評価で尋ね、結果を点数化した。
市区町村ランキングでは、札幌、小樽、富良野の3市もトップ10入り。函館を加えた4市は2006年の調査開始以来、9年連続で10位以内を維持している。
同社は1位の函館について「北海道新幹線開業に向けたPR活動で、観光情報を発信する機会が増えたことが要因」と分析。一方、新函館北斗駅が設置される北斗市は564位だった。ー
また、記事では魅力度ランキングとして、1位函館市、2位札幌市、3位京都市、4位小樽市、5位横浜市、6位富良野市、7位神戸市、8位鎌倉市、9位金沢市、10位屋久島町という一覧表も掲載した。北海道出身者にとって、喜ばしいニュースである。
我が輩、千もの市区町村をランキングしている以上、オホーツク管内の市町村の順位も知りたくなった。ネットで調べると、総合報告書(74,000円)を購入しなければ、無理なことがわかった。それは当然のことで、調査した会社が民間である以上、高い料金で報告書を販売しなければ、採算が合わない。
しかし、ネットでは、100位までの順位が掲載されていた。26位旭川市、27位登別市、30位釧路市、39位帯広市、63位美瑛町、76位稚内市、79位苫小牧市、84位洞爺湖町、88位千歳市、94位ニセコ町、99位石狩市である。オホーツク管内の市町村は、一つも入っていない。ある面、当然のことで、何せ知名度が無さ過ぎる。
思い出すことがある。半年前、富良野市出身の友人と都内・市ヶ谷のスナックで飲食した際、隣の席に近所に居住しているという三十代の男性客2人が席についた。何となく4人で北海道の話しになった時、隣の客が「私は、仕事で100回くらい北海道に行っているので、北海道の市町村は大体知っている。出身地はどこですか」と尋ねてきた。さっそく、友人が“富良野"と述べると、客は「よく知っています」との返事で、友人は“当然"という顔。我が輩は“遠軽"と述べると、客は「それ、どこにあるのですか」との返事。我が輩、ママさんに「北海道の地図ありますか」と尋ねるも、ないという返事であったので「網走市や北見市の近く」と説明したところ、客は「北海道の上の方ですね」と一言。本当に“遠軽"の位置を理解したのか?北海道に100回出張した人でも、この程度の知名度なのである。
実は“遠軽"の知名度は、ここだけの話しではない。だから、いつも富良野出身の友人からから、からかわれている。でも、ラグビーはいつも富良野高校に勝利しているので、その面で悔しがらせている。
要するに北海道、特にオホーツク管内は、これから人口減少の中で、少しでも道内や道外から観光客を呼び込み、新たな雇用の場を創出しなければならない。その意味では、観光は無視出来ない産業であるにも関わらず、東京での認知度はこの程度。オホーツク管内の自治体は、もう少し道外での知名度アップに努力をする必要があるのではないか。