これで良いのか、日本シリーズの進出チーム

怖れていたことが、昨夜起きてしまった。それは、プロ野球の日本シリーズに、セ・リーグ代表として、DeNAが進出するが決定したからだ。多くのプロ野球ファンや野球解説者が、日本シリーズに進出するのは「基本的にはリーグを制覇したチーム」旨発言しているにも関わらず、いつまで経っても改善されない。おかしいと考えている人が多いならば、速やかにクライマックスシリーズ(CS)を廃止するべきだ。と同時に、今のCS制度を強烈に支持している人たちの顔が見えないのは、どうしたことか?

そもそも以前は、日本シリーズにはセ・リーグパ・リーグを制覇したチームが進出していたが、少しでもプロ野球を盛り上げるためなのか、2007年からCSという制度を導入した。その結果、リーグ優勝チーム以外が、日本シリーズに出場するケースが起き、07年の中日(2位)、10年のロッテ(3位)、14年の阪神(2位)に続き、今年はDeNA(3位)が4列目として進出することになった。このうち、中日とロッテは、日本シリーズを制して日本一となっている。

実は10日前に、隣町の柏市に赴いた際、昼食に入った料理屋の主人と野球談義を行った。その店では、テレビで大リーグのプレーオフの試合を放映していたので、我が輩が「野球好きのようだが、日本のCSについて、どう考えているのか」と尋ねてみた。それに対して、主人は、

「セとパ・リーグの優勝チームが、日本シリーズに進出するべきです。大リーグは30チームあるので、プレーオフを行うことは理解出来るが、日本は12チームしかないのに6チームも参加してCSを実施している。更に、今年は広島がDeNAに14ゲーム以上の差を付けたにも関わらず、DeNAと改めて試合をするのはおかなことだ。これでは、レギュラーシーズンの価値が下がり、何のための試合であるのか判らなくなる」

旨発言したのだ。そして、親指と人差し指指で円を描き、「結局、これでしょう」と述べたのだ。我が輩も同意見であったので、二人の野球談義は盛り上がった。

そこで、我が輩と主人の間で、意見が一致した点を紹介したい。

○基本的には、CSは行わない。

○CSを行う場合には、ペナントレースのゲーム差を考慮する。例えば、優勝チームから10ゲーム差以上離されたチーム、勝率が5割以下のチームは、CSには進出出来ない。対戦チーム間で、2ゲーム差ある場合には1勝、4ゲーム差の場合には2勝のアドバンテージを付ける。

○今後もCSを導入したいのなら、プロ野球のチーム数を増やす。例えば、新潟市金沢市高松市(松山市)、熊本市の4都市にチームを設立する。その場合、東アジアの普及を考えて、東アジアの選手枠を設ける。そして、必ず一人はベンチに入れる。

以上の提案は、我が輩が主人に示したものであるが、主人も賛成してくれた。いずれにしても、現在のCS制度は評判が悪過ぎる。そうであるならば、来年から廃止するか、思い切った改革を実施するべきだ。だらだらと、評判の悪いCSを続行するべきではないと思う。