私にとって、婚外子とは落合恵子氏であるし、落合恵子氏と言えば、ディスクジョッキーである。学生時間、寝ながらよく落合氏のディスクジョッキーを聴いていた。今回、落合氏の名前を出せたのは、新聞紙上で自ら「婚外子として生まれた」と報道されたからです。
社会人になり、ある時、書店で落合氏の「スプーン一杯の幸せ」という著書を見かけた時、“随分淋しい書名だなぁ"と感じた。その後、ある雑誌で落合氏が“栃木県の大物政治家の婚外子"という記事を読んで、以前見かけた書名の理由も分かったような感じがした。
宇都宮市に転勤した後、地元で知り合った人多数に尋ねたところ、直ぐに父親の名前が分かった。しかし、その政治家は別に大物政治家ではなかった。大物政治家の方がインパクトがあるので、そう書いたのであろう。更に、居住地として、知人は「君の勤務先のすぐ裏に住んでいた」と教えてくれた。
最高裁大法廷は、秋にも民法の遺産相続規定の判断を示すようだが、既に結論は見えている感じがする。しかし、本来は国会が法改正をするべきなのだ。国会論議を通じて、今の法律の問題なのか、国会は国民に伝える義務がある。
今回の婚外子問題を新聞で読んで、婚外子には2つのケースがあると思った。一つは、田中角栄など有力政治家(地方議員にもいる)や経済人が関わるケース。もう一つは、結婚生活が破綻して、新たに家庭を作り上げたケースである。
普通の庶民は、2つ目のケースがほとんどだと思う。この場合、男にとって最後の安住家庭であり、子供も老後の面倒をみる事になるので、当然のこととして遺産相続で2分の1では納得出来ない。一方、離婚が成立しなかったのか、相手方の嫡出子の場合には「婚外子らに家庭を壊された母と私たちは、民法の規定を心の支えに耐えてきた」という新聞コメントにも納得ができる。
要するに、国会論戦もしないで、高級官僚でもある最高裁の裁判官に最終判断を任せるのは、国会議員の怠慢だ。今からでも遅くないので、国会で問題点を洗い出せ!
さて、落合氏、もう一度あの時代に戻り、あのカナリアのような声のディスクジョッキーを聴きたいです。