稲田検事総長の“胸の内"

(本日の昼前、友人10人にこの文章を送付して、見解を尋ねてみた。その理由は、検察庁法改正案は非常に重要な法案であるとともに、これまでの形式と違う文面であるので、これまで努力してきた“品のある文章"に傷を付けると考えたからだ。しかしながら、このような文章は誰も書かないと考えて、あえてネットに掲載することにした)

現在、世界各国がコロナ対策で苦労している中で、安倍政権は検察庁法改正案に邁進している。そこで、吾輩は稲田検事総長の“胸の内"を想像してみた。

ーそもそも、黒川(東京高検検事長)は私と同学年ではないか。検察庁の職員になれば、同学年の二人が検事総長に就任できないことは、誰でも知っていることだ。それにも関わらず、黒川は安倍官邸の後押しを受けて、世間を騒がしている。

それにしても、安倍政権の主要幹部は、劣等生のオンパレードだ。だいたい安倍にしても、父親から「勉強せ〜」と百科事典で、頭を叩かれたと本人自身が明らかにした劣等生。大学時代の教員も「政治に何ら関心を示さない学生であった」などと言われている。どうりで、言葉に信念がないし、言語力も高校生並みだ。

菅(官房長官)も左翼大学を卒業した、何の取り得もない田舎もの。国会議員でなければ、何の影響力も残さないで人生を終える人物だ。

森(法相)も、司法試験を何回の受験で合格したのか。5回目、6回目…。いずれにしても、裁判所や検察庁に入っても出世ができない人物で、検察庁に入っても釧路か函館の検事正で退職することになる。こんな人物が法相に就任して、我々法曹界のエリートに指示を出すのだから、なんともやりきれない。

そう言えば、昔の宰相は国家公務員上級試験、司法試験、外交官試験などの難関な試験をパスした人物が多く、学力を疑う人物はいなかった。また、閣僚もそれなりの人物が就任していたが、最近では試験をパスした金田(元法相)のような、まともに答弁できない元財務官僚もいる。そんなことを考えると、吉田茂佐藤栄作、中曽根などの内閣が提出した検察庁法改正案であれば私も納得するが、アホ内閣の提出では反対するしかないではないか。

そもそも、議会制民主主義は機能しているのか?昔、「選民」(意味=〈ある事をするために〉神に選ばれたすぐれた人民)という言葉がはやったが、今はその言葉は消えた。なぜなら、それに相応しい人物が国会議員に選ばれてこないからだ。特に最近の国会議員は、有名になりたい、金儲けをしたい、いい女を抱きたいという、不純な考えで当選した、としか思えない輩が多い。

そう言えば、英国の元首相・チャーチルは、昔いいことを言っていたなぁ。議会制民主主義に対して「こんなくだらない政治制度はない。でも、これ以上の政治制度はあるのか」と言った。やはり、議会制政治の母国・英国には、もう百年近く昔からこの政治制度の欠陥を指摘する大物政治家がいた。

また、首相官邸の官僚も“くず官僚"だけが残った。杉田(官房副長官)は、警察庁では長官か警視総監に就任する見ていたが、どうしたことか警備局長から内調室長に移動した。その後、官房副長官に就任したが、元々能力のある官僚であるので、安倍長期政権に貢献している。まあ、最初から安倍政権のために努力しているから、ここは許すとするか。

だが、今井(首相秘書官)と北村(国家安全保障局長)は、ただ単なる胡麻擂り野郎だ。あの二人は、安倍を腹の中で“馬鹿だ"と考えているが、安倍政権の延命に貢献している。骨のある人間なら、馬鹿な上司から離れるものだが、未だに安倍から離れないでいる。

そうそう、辻(法務省事務次官)は、検察庁の考え方をちゃんと首相官邸に説明しているのかなぁ。少し、官邸の言いなりになっている感じを受ける。こんな調子では、将来の検事総長の椅子は怪しくなるなぁ。

いずれにしても、こんな検察庁法改正案を通すと、将来的には志しの高い、優秀な人物が検察庁に入らなくなり、優秀な人物は裁判所か弁護士に流れるだろう。それを考えると、簡単に引き下がることはできないし、検事総長の席を譲るわけにはいかない。踏ん張りどころだ。ー

どうですか、エリート検察官の匂いがプンプンする文章になっていますか。検察庁のエリートは、このくらいのいやらしさを持たないと、政界の掃除はできないのだ!