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遠軽駅の駅そば

書こうか迷ったが、書く事にした。遠軽駅の駅そばの事である。

先月の22日、遠軽高校吹奏楽定期演奏会が、午後5時30分開場であったので、少し腹に入れようと5時前に駅そば店に赴いた。この駅そば店、以前、何かの雑誌に紹介されていた。

駅そば店には、おばあさんがおり、380円の天ぷらそばを注文した。おばあさんは、3代目、16歳から仕事をしている、息子は私と同じ年で遠軽高校卒、乗客が減っているのでそばも売れないーなどと話した。

天ぷらそばを食べ始めたが、天ぷらに何の具も入っていない。私は「この天ぷら、何の具も入っていないね」と尋ねたところ、おばあさん「80婆さんのやる事だもの…」と述べて、微笑んでいた。食べ終わり、「やっぱり、玉ねぎが入っていた方が良い」と述べて店を離れた。

会場に向かう途中、腹の中で、もう行くか、あれでは客は来ない、よくも駅側も認めているなあーなど考えながら会場まで歩いた。

素晴らしい演奏会が9時過ぎに終了、麺類でも食べて旅館に帰ろうと歩いたが見つからない。パンでもと考えコンビニを探したが見当たらない。そうだ、駅そばがあると駅を見ると電灯がついていた。

駅そば店に赴くと、60歳前後の男性がいた。

私「昼間も来たが、夜は人が代わるのですね」

男「あ〜、昼間は母親。交代でやっている」

私「ところで、昼間天ぷらそばを食べたが、何の具も入っていなかった」

男「(向き直って)それ、かき揚げでしょう」

私「?、ここに書かれている天ぷらそばです」

男「おじさん、文句があるなら、食わなくても良いよ」

私「そんな事を言われるのなら帰ります」

結局、その晩は何も食べずに寝た。翌日の朝食の美味かった事(笑)。

帰宅後、調べて見ると、一昨年4月号の「鉄道ジャーナル」で“鉄道の町"という事で、遠軽駅界隈を6ページわたって掲載。駅そばのおばさんも、写真付きで紹介されている。そうです、遠軽駅の駅そばは、普通の駅の駅そばではないのだ。

更に、国語辞典で調べてみた。

かき揚げ=天ぷらの一種。数種の細かく切った材料をころもでつないでかきまとめ、油で揚げたもの。

天ぷら=魚・具などに、小麦粉を水でといたころもを付け、油で揚げた食品。

どちらも具が入っているではないか。私は、これまで何百杯の駅そばを食べてきたが、全く具の入っていない天ぷらは初めてだ。今でも何かの間違いではないか考えている。