遠軽高校の心配事

いよいよ4月、新学期が始まる。先日、地元の友人から「遠軽高校は、旧制中学からの伝統校であるが、年々学力が低下している。町民も“これでは町も衰退する"と心配している。早急に高校内に改革委員会を設置すべし」とのメールがきた。

そこで図書館で、週刊朝日の特集記事「全国2317高校の主要大学合格者数」を見たが、妙に友人の訴えに納得してしまった。本年度、遠軽高校(卒業生204人)からの合格者は、北海道大1人、中央大1人だけであった。

更に、オホーツク管内の有力校を見ると、北見北斗(旧制中学、247人)と北見柏陽(234人)は別格として、網走南ケ丘(旧制中学、179人)は北海道大1人、旭川医科大1人、小樽商科大1人、北見工業大4人、北海道教育大5人、室蘭工業大4人、中央大1人、法政大3人、東京理科大1人。このほか、同じ遠紋地区の紋別高校(168人)は、小樽商科大1人、北見工業大3人、北海道教育大12人、室蘭工業大1人、札幌医科大1人となっている。

以上の数字を見ると、確かに遠軽高校の学力が低下しており、何らかの対策を推進しないと駄目だと感じた。学力低下の原因は、私なりに2〜3思い当たるが、ここでは書かない。問題発言に発展する可能性があるからだ。ただ一つだけ言えば、親たちが“何が何でも子供を大学に"との熱意がないのではないか。

その根拠として、札幌の北海学園大の合格者数が表していると思う。遠軽高校7人に対して、北見北斗40人、北見柏陽17人、網走南ケ丘19人、紋別高校8人である。この数字の背景には、親の経済力があるのではないか?それだけ遠軽地方の経済力が落ちているのではないか?そのほかに何が考えられるのか!