北海道遠軽町・瀬戸瀬温泉の案内

ネットで北海道新聞を見ていたら、「遠軽・瀬戸瀬温泉が全国4位 秘湯のランキング」という見出しが、目に飛び込んできた。我が輩にとって、大好きな温泉宿であるし、退職後に3回ほど利用したので、なおさら嬉しくなった。何せ、お湯が良くて、雰囲気が何ともいえないのだ。

先ずは、北海道新聞の記事を紹介する。

旅行予約サイト大手の楽天トラベル(東京)が、宿泊者の声を基にまとめた全国の秘湯の宿ランキングで、町湯の里の瀬戸瀬温泉が4位に入った。ひなびた雰囲気や泉質のよさが評価された。水上宰支配人(65)は「上位に入り驚いている。本州からの宿泊予約が次々と入っている」と喜んでいる。

同温泉は国道333号から瀬戸瀬川沿いに約9キロ入ったところにある一軒宿で、1956年に開設された。泉質は無色無臭のアルカリ性単純温泉で、浴室には男女とも湯船が一つあるだけ。部屋は5室で食事は提供せず、自炊施設がある。

水上支配人は「ソフトバンク以外の携帯電話の電波が届かず、地上デジタル放送も映らないが『わずらわしさから逃れられる』という客も少なくない」と話す。冬期間だけでなく、5月以降の予約もすでに例年を上回るペースで入っており「大半が道外からで、ランキングの影響が大きいのでは」と推測する。

宿泊は大人一人3850円で、冬期間は暖房費(1屋500円)が必要。日帰り入浴は午前8時〜午後8時(受け付けは午後7時まで)で大人500円など。水曜定休。問い合わせは同温泉(電)0158・44・2021へ。

この記事を読んで感じたことは、やっとこさ“この温泉宿の良さがわかってくれたか"ということである。記事の中に「わずらわしさから逃れられる」という部分があるが、何となく理解出来る。

例えば、深夜に浴室に向かうと、余りにも静寂で恐ろしくなる。外には「ヒグマ出没に注意」という立て看板があるので、その影響もあるかもしれない。そして、一人で湯船に入っていると、何となく現実から引き離された気分になる。このような雰囲気は、確かに道外では味わえないと思う。

思い返すと、我が輩が最初に利用したのは、もう半世紀前のことで、高校2年の冬であった。当時、温泉宿近くにスキー場があったので、友人3人と宿泊した。食事付きで料金も安く、遠く札幌からも大学生グループが利用していた。それを考えると、食事が提供されない現状には、一抹の寂しさを感じる。

このほか、当時を思い出すと、脱衣場は男女別々であったが、浴室は一つであった。つまり、大きな浴槽は、真ん中で仕切られた“混浴"であった。しかし、女性の脱衣場付近の洗い場は“男性立ち入り禁止"で、浴室奥にも小さな浴槽があった。

最後は、宿泊施設に対する要望などを書く。まず第一は、なぜ故に毎週定休日があるのか。せめて、利用者が多い期間くらい、定休日をなくして欲しい。

第二は、部屋は二階の5室だけであるが、一階には大部屋があったと思う。それなどを考えると、もう少し宿泊者を増やせるのではないか。

第三は、食事は自分自身が持ち込むことになっている。ところが、高速道路で旭川方面から向かった場合、降り口付近には、それなりの弁当屋がない。だから、旭川方面からの宿泊者は、その点を注意して欲しい。

という訳で、道東や道北を旅行する際には、是非とも旅行コースに組み入れて欲しい。オホーツク管内には、まだまだ隠れた穴場があると思うからだ。