久しぶりに感動したラグビー日本代表の対南ア戦

ラグビーの第8回ワールドカップ大会が、9月18日に開幕した。さっそく日本代表が、本日午前0時45分(日本時間)から南アフリカと戦った。その結果は、34ー32(前半10ー12)の歴史的な勝利になり、久しぶりにスポーツで感動をもらった。

何せ、日本代表は前回大会までの戦績は1勝21敗2分で、対戦相手の南アフリカは2回も優勝している強豪国である。だから、我が輩は10ー40の敗戦を予想していたので、試合終了直前まで“今日は良く戦っている"という感じでテレビ観戦していた。ところが、試合時間79分30秒ころ、日本のスクラムになると“もしかしたらトライ出来るのではないか"と感じ始めた。最後は、見事にトライを決め勝利したが、試合の途中は常に“いつの時点から大量失点するのか"という視点で観戦していたので、喜びは一層増した。

それにしても、前日は安全保障関連法のテレビ中継を、そして本日はラグビー観戦を午前3時近くまで視聴していたので、今でも眠くてしょうがない。眠い中で、一生懸命に文章を作成している。

話しを戻すが、ワールドカップの日本代表は31人で、10人が外国出身選手。内訳は帰化した選手が5人、外国籍が5人であるので、試合には常に5人くらいの外国出身選手が出場していた。その意味では、純粋に日本代表の勝利を喜べないところがある。ラグビーの場合、規定で①日本で出生②両親、祖父母の1人が日本生まれ③直前の3年間居住ーの条件を一つ満たせば、他国で代表経験がない限り日本代表資格を得られる。

ラグビーは、野球と並んで好きな球技種目である。好きな理由の第一は、鍛えられた肉体の肉弾戦であるが、別の面では体格によって小さい人にも役割があることだ。更に“紛れ勝利"の確率が低いところに魅力を感じている。

以前、ある新聞が“紛れ勝利"の確率が高い球技種目を紹介していた。それによると、なかなか点数が入らず、少ない点数で勝負が決着する種目で、その筆頭はサッカーであった。次いでアイスホッケーと野球を挙げていた。一方、“紛れ勝利"の確率が低い種目は、ラグビーがトップで、次いでバスケットとバレーが挙げられていた。

さて、日本のラグビー界の現状は、誠に寂しい限りである。ラグビー関係者が、テレビや雑誌で「ラグビーのワールドカップは、五輪、サッカーのワールドカップに次いで、大規模な世界大会である」と一生懸命に説明・宣伝しても、国民の反応はさっぱりである。その理由は、はっきりしており、日本代表が世界で勝てないからである。

スポーツの世界では、黄色人種は絶対的に不利である。その理由は、フィジカル(体格や身体能力)が、余りにも白人や黒人と差が有り過ぎるからである。そのため、特に身体と身体をぶつけ合うラグビーの場合は、圧倒的に不利になる。その他の種目でも、アイスホッケーやバスケットが、同じ現状にある。このフィジカルのハンディは、技術で補える範疇を超えているのだ。

さて、対南アフリカ戦での勝利で、日本でのラグビー人気が復活するのか。そして、野球やサッカーのようなメジャースポーツになれるのか。4年後には、日本でワールドカップが開催される以上、少なくとも1980年代に国立競技場が満員になるくらいの人気種目にしたいものである。