アイスホッケーの全日本選手権決勝(7日)で、栃木日光アイスバックスが東北を3ー2で破り、1999年のチーム創設以来初めて優勝した。前身の古河電工時代を含めると、1962年以来52年ぶり5回目の優勝である。
試合は、第3ピリオド残り17秒で追い付き、延長は残り2秒に決勝ゴールを挙げるという劇的な勝利であった。そのため、我が輩の知っている選手、フロント、ファンの歓喜の涙が、テレビ画面を通じて伝わってきた。
我が輩は以前(14・1・17付け)、日本のアイスホッケー界を憂いて、バックスの現状などを紹介した。前身の古河電工時代は、年間5億円以上の予算でチームを運営してきたが、市民クラブのバックスは、半分以下の経費でチームを運営している。そのため、創設以来、たびたび選手やスタッフの給与が支払えないという“事件"を引き起こしている。その給与も、プロ選手というものの、上は600万円前後、下は200万円前後の年俸である。
しかしながら、今回の優勝によってスポンサーの増加が期待出来るので、来年は有望な選手の獲得、更に有力な選手の流出も防げる可能性が出てきた。バックスの経営が安定することは、日本アイスホッケー界の活性化に繋がるので、昨日の優勝はその面でも喜ばしい出来事になった。
最後に報道機関に要望したい。NHKは以前、全日本選手権の決勝戦を翌日の午前1時から総合テレビで録画中継した。今年は、準決勝2試合を翌日の午前1時からBSテレビで録画中継した。そして決勝戦は、午後3時30分からの試合を、同7時からBSテレビで録画中継した。以前から比べたら雲泥の差であるが、スポーツはライブで観戦して感動するものなので、来年は是非ともライブにして欲しい。
更に新聞だ。今日の朝日新聞は15行、読売新聞は13行の記事で報道した。年一回の全日本選手権の記事がたった十数行、これおかしくないですか?日本の報道機関は、バランスがとれていない…(泣)。