吉村昭

読売新聞夕刊をみたところ、天皇陛下が本日の午前中、東京都荒川区の区立日暮里図書館で開催中の作家・吉村昭の災害文学を紹介する企画展を鑑賞された、との記事と写真が掲載されていた。

吉村氏は、明治と昭和の三陸沿岸大津波を取り上げた作品を発表している。原発関係者が、同人の作品を読んでおれば、2年前の大津波による原発事故を軽減出来たのではないか思えてならない。だから、私の原発関係者に対する怒りは大きいのだ。

それにしても、天皇陛下は、吉村氏の作品を読んでいたのか思い、嬉しくなった。

吉村氏は、私が最も大好きな作家で、ほとんど作品を読んでいる。そして、同人とは一度電話で話した事があり、手紙も二通持っている。私にとっては、宝物である。

日暮里は、吉村氏の生誕地であるので、区立日暮里図書館には以前から吉村昭コーナーが設置されており、同人の作品などが陳列されている。私も3回くらい訪れた事があり、館員の話しでは、2年後に完成する新図書館には、今よりも大きなスペースで吉村昭コーナーを設置するとの事であった。

それにしても、吉村氏には、昭和17年5月19日にオホーツク海沿岸で、機雷爆発により地元住民106人が亡くなった事件を書籍にして欲しかった。