後輩が記した「安倍長期政権」の背景など

昨夜、元職の後輩からメールで「安倍長期政権」に関する見解が送付されてきた。その内容が、なかなか面白く、的確であるので、皆さんに紹介したくなった。

お疲れ様です。

1.安倍長期政権の背景。

国政選挙で野党が勝てない理由は、それは「野党のだらしなさ」が第一でしょう。以前にも書いたが、多くの国民に以前の「民主党政権」へのトラウマがあるのです。

当時の民主党政権は、今の韓国・文在寅政権のように「理想主義」イデオロギーの塊であり、総理や閣僚等は自分自身が目立つ事ばかり考えていましたね。管直人は「3・11原発事故」の最中、東電本社に乗り込み「俺は理系の総理だ。原発の事は誰よりも知っている」と吠えた。蓮舫は、体育館みたいな所に役人とメディアを集め、「一番じゃなくいいじゃないですか」と。

外交では、鳩山(由紀夫)が「沖縄の米軍基地は、できれば国外、最低でも県外」と。総理を辞めてからはロシアに行き「クリミアはロシア領土」とプーチン支持。また、イランにも行っていますよね。要は、鳩山政権は「反米」政策が目的だったんですね。ちなみに、鳩山の息子はモスクワに留学しましたよ。

対中政策では、野田は尖閣を実行支配しているのだから、それを粛々と継続していれば良いものを、「国有化宣言」をして中国を刺激した。

経済では、円ドルレートが一時1㌦=70円代になり、円高不況に。日経平均も今の約3分の1の7、8千円代に。だから、会社の株式時価総額が下がり、敵対的買収をされ易くなり、シャープなんか台湾企業に買収されましたよね。株安は社会的影響が大なんですよ。

「令和デモクラシー、まっとうな政治」(枝野幸男の写真入りの立憲民主党ポスターの標語)。枝野も誰かの内閣官房長官をしてましたよね。まっとうな政治をしなかった、できなかったのは民主党政権でしょう。酷い時代だったですね。勘違いしないでくださいね。小生は自民党支持ではないので。早くまともな「保守・中道政権」が成立しないかなぁ。

2.「後継者不在」につき

参院選後、安倍後継と見なされた岸田は、自派候補が相次いで落選して求心力が落ち、石破もあまり目立ちませんね。菅官房長官の場合には、任期のある党総裁は誰かに譲り、任期のない総理をやるかも。もしかしたら「総理・総裁分離」もありや。個人的には安倍は嫌ではないが、飽きてきた。

ところで、新聞に総理在任「ベスト5」が載っていたけど、土佐の吉田茂を除き、残りは安倍、伊藤博文桂太郎岸信介佐藤栄作など「長州」なんですよね。いまだに「長州閥」ですか。日本も進歩ないなぁ。

3.「後継者が育っていない」につき。

確かに、佐藤栄作は、田中角栄福田赳夫を後継者として競わせた上に、閣僚も官房長官始め主要閣僚をどんどん代えましたね。それに対して、安倍は菅官房長官や麻生財務相に「頼りきり」の感じがする。野党は「安倍独裁」とか言っているけど、菅や麻生、そして二階幹事長が支え、やっとここまで来た感あり。これも飽きがきた原因の一つかも。

その意味では、菅、麻生、二階をどう扱うか?秋の三役・内閣改造は注目だ。

4.埼玉知事選では野党系が勝利。

参院選一人区でもいくつか野党系が勝利。全体として選挙民は、自民党政権は維持、安倍政権は変わってほしいが、「では誰が」となると明確な名前が出ず、「じゃあ、菅なら無難か」という雰囲気なのかなぁ。すっきりしない日本の政局ですなぁ。

だから、メディアも選挙後は永田町の話題がないので、「小泉進次郎滝クリステル」の結婚話に飛び付く始末。まぁ、日本は「モリトモ・加計問題」(その後、どうなったのですかねぇ。マスコミが関心をなくせば、それで終わり?)程度で大騒ぎする、平和で安全な良い国じゃないですか。

どうですか、なかなか面白い文章でしょう。陰から「自分の意見に近いから面白いのだろう」という悪口が聞こえてきそうだ。