千葉県西部の道路事情を一変させる外環道開通

6月2日午後4時に、東京外郭環状道路(外環道)の三郷南インターチェンジ(IC、埼玉県三郷市)と高谷ジャンクション(JCT、市川市)間の15・5㌔が開通した。我が輩も千葉県民として、以前からこの道路の建設状況には関心を持ってきた。その意味では、非常に喜ばしい開通になった。

そこで、開通日の夜遅く、ネットで開通状況をチェックしたところ、既に開通の10分後の映像が流れてきた。つまり、車体カメラで撮影された映像が、今回開通した区間を約17分間にわたって走行・撮影し、ネットに流していたのだ。まさに、自分が開通した区間を走っている感じで、誠に素晴らしい高速道路であることが確認できた。

さらに、外環道に並行する形で、国道298号の国道6号から国道357号間の11・4㌔も同日開通したが、これまたネットに走行映像が約30分間にわたって流れていた。この国道も、また素晴らしい4車線道路で、途中の市川市には初めて建設された「道の駅」の存在も確認出来た。これでは、沿道に居住する千葉県民が大喜びするのは、当然のことである。

ところで、皆さんは選挙時などで「千葉都民」という言葉を聴いたことがあるでしょう。我が輩の認識では、特にJR常磐線沿線に居住している人たちが、それに該当すると考えている。つまり、東京駅へ行くには電車一本で、一方の県庁所在地の千葉駅には、2〜3回電車を乗り換えないと行けないので、千葉市の中心部に行くのが非常に不便なのだ。そのため、よほどのことがない限り、千葉市方面には行くことはない。だから、住民の目は常に東京に向かい、天気予報も千葉県ではなく、東京の画面を見てしまう。それほどに、千葉市は縁遠い地域であるので、松戸近辺の住民が喜んでいることは良く理解出来るのだ。

また、ネット上には、国道298号の松戸〜高谷区間を走ってみたら、これまで約1時間掛かっていたが約20分で到着した、という喜びの文章が投稿されていた。これほど、地域住民や地域経済に貢献する道路が、今後日本の中で開通することがあるのか、と考えるくらい貢献度の高い道路であるのだ。

我が輩は、以前から首都圏の人口が多い割には、道路事情が悪く、特に千葉県がひどいと感じてきた。例えば、県北西部を南北に貫く主要地方道路の県道船橋我孫子線は、重要な道路であるが、片側一車線の区間が多い。また、我が輩の居住地近くの「手賀沼ふれあいライン」(市道)であるが、交通量はおそらく旭川市深川市間と同じくらいと思う。だが、道路事情は片側一車線で、ある区間では乗用車がやっとすれ違い出来る状況である。そのため、道路幅を広げる計画があるが、工事規模が小規模で、いつ完成するのやら、という感じである。

というわけで、土地勘のない人には、良く理解できない部分もあったと思う。要は、千葉県西部の交通量の多い地域に、一気に片側四車線の道路が開通したということだ。また、行政側も十分に認識していることであるが、もう少しスピードアップして道路整備を行わないと、いつまでも「千葉都民」という言葉はなくならないということ。そして、最後は、あの「手賀沼ふれあいライン」の道幅工事は、いつ完成するのやらと思うのだ。