ラグビーのケガを少なくするために

久しぶりにラグビーのことを書くことにした。今日の朝日新聞に、タイトル「ラグビーの逆ヘッド 25倍危険」という記事が掲載されていたからだ。中高校生ラガーマンには、絶対に知るべき知識と考えるので、この記事を転載させてもらいます。

ボールを持って突進してくる選手に組み付いて倒すラグビーのタックル。試合の流れを変えることもある激しいプレーだ。順天堂大の整形外科・運動器医学の医師らが約4千回のタックルとケガの状況を調べたところ、相手の正面に頭が入ってしまうタックルをした場合、推奨されている方法よりケガの発生頻度が約25倍に上った。

タックルは、突進してくる相手に対して、姿勢を低くして踏み込んで倒すのが基本だ。図のA(Aは世界の強豪国でも推奨されているタックル)のように相手の進行方向に頭が入らないように肩を当てる方法が推奨されている。図のB(Bはタックルする選手の頭が相手の正面に入る「逆ヘッド」)のように相手の正面に頭が入ってしまう「逆ヘッド」のタックルだと、突進の力が頭や首にかかってケガにつながりかねない。

だが、研究チームによると、逆ヘッドの方が相手の突進を効果的に止められると考えて実行する選手がいるほか、相手の動きに対応できずに逆ヘッドになってしまうこともあるという。

研究チームは2015〜16年、明治大や慶応大などの28試合であった計3970回のタックルを映像で分析した。その結果、317回が逆ヘッドだった。さらに、試合後の問診データと合わせて分析したところ、推奨された方法で行われた3653回のタックルで発生したケガは10回。それに対し、317回の逆ヘッドでは22回のケガが起きており、発生頻度は約25倍だった。症状別では、脳震盪の発生頻度は約29倍、末梢神経の損傷「バーナー症候群」は約34倍、鼻の骨折は21倍だった。

新年度が始まり、新たにラグビーを始める選手もいる。順天堂大の川崎隆之准教授は「研究データを指導者やコーチ、選手に伝え、頭や首のケガの予防につなげたい」と話している。

紹介した新聞には、AとBのタックルの違いが絵で説明されているので良く分かる。ラグビー観戦をした御仁なら知っていることであるが、ラグビーはケガが付きものである。その中で、頭や首のケガが一番心配で、我が輩も公式戦や練習試合の際、頭部を負傷した選手が救急車、さらにはヘリコプターで緊急輸送される現場を見たことがある。それくらい、頭や首のケガは大変なのだ。その意味で、中高校ラガーマンが、これからの人生において後遺症を引きずらないために、日頃から注意して試合や練習に励んで欲しいのだ。

それにしても、推奨されているタックルと、逆ヘッドではケガのリスクが約25倍もあるとは、全く知らなかった。ラグビー指導者は、当然知っていると考えるが、これほどのリスクが高いとは知らなかったと思う。中高校ラガーマンが、ケガなく部活動を楽しむために紹介しました。

ところで、我が遠軽高校ラグビー部には、今年一年生6人が入部したという。いずれにしても、やっとチームが編成出来る人数(計18人)では、勝負にならない。ただ、新入生には、中学時代からラグビーに親しんでいる生徒が5人いるので、一年生でもある程度は活躍してくれるであろう。それに今年9月には、遠軽町ラグビー会場(天然芝3面、人工芝2面)で、南北の全道高校ラグビー大会が開催されるので、少なくとも一回は勝って欲しい。こんなことを書くと、遠軽町ラグビー関係者が怒るので、優勝を目指して練習に励んで欲しい。