遠軽高校の校歌あれこれ

昨日(金)の午後7時30分から約30分間、NHK総合テレビで「特報首都圏 名曲の誕生秘話▽92歳の現役作曲家・大中恩」という番組が放送された。我が輩は、大中恩氏は、遠軽高校の校歌を作曲した大中寅二(1896〜1982)の息子ではないかと思って番組を観た。番組終了後、ネットで調べたところ、やはり大中寅二の息子であった。

我が輩は、以前から不思議に思っていたことがある。それは、なぜ故に北海道の奥地に所在する遠軽高校の校歌を、これほど有名な人が作曲したのかという経緯である。更に、旧制遠軽中学校の校歌の作詞が、あの有名な詩人・土井晩翠(1871〜1952)であることだ。

調べてみると、大中寅二はあの有名な歌曲「椰子の実」を作曲した人で、そのほかに大学や高校の校歌を数多く作曲している。紹介すると、同志社、中部大学、大阪女学院代々木ゼミナール青森県立三本木高校、福井県立武生高校、東京都立赤坂高校、春日丘中学・高校、共愛学園中学校・高校などである。学校名を見ると、それなりに有名な学校ばかりで、それを考えると多少誇らしくなる。

さて、話しを息子の恩氏に戻すと、童謡の作曲家として有名で、「犬のおまわりさん」「赤トンボ」「サッちゃん」などの歌曲がある。特に「サッちゃん」は、音楽の点数が低かった我が輩でも知っている歌曲である。

という訳で、他人から見れば、遠軽高校の自慢話に感じると思う。しかしながら、我が輩の心中は“何も知らずに高校を卒業してしまった"という事実である。