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たまには映画鑑賞もいいものだ!

筆者は、余り映画を観ないが、昨年12月末から今年に掛けて、見応えのある映画3本を鑑賞した。その映画は、

①「杉原千畝 スギハラチウネ」

②「海難1890」

③「ブリッジ・オブ・スパイ」

ーである。これらの映画は、全て実話を基にしたもので、実に内容の濃い作品になっている。

先ずは、映画の内容を紹介する。

①は、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から多くのユダヤ人を救った外交官・杉原千畝の物語。そのため、どうしても杉原が1940年7月から8月末までの間、ユダヤ人2139人に対して、日本通過ビザを大量に発給した時の場面が最大の見せ場になる。実際には、子供を含めて6000人近くが日本を経由して逃げたとされる。

ところで筆者は、以前から「よくも短期間で、これだけ大量のビザを発給できたなぁ」と思っていた。映画を観てわかった。在カウナス日本領事館職員(ドイツ系リトアニア人)が、「ゴム印を作ったので、これを押して発給して下さい」と言って、杉原にゴム印を渡す場面があったからだ。このゴム印があったからこそ、列車でカウナス駅を離れる時まで、ビザを発給することが出来た。

②は1890年、親善使節団を乗せたトルコ軍艦「エルトゥールル号」が、和歌山県大島・樫野崎沖で座礁、沈没して約500人が死亡する海難事故に対して、地元住民が命がけの救助活動を展開。これを受けて、映画の後編として、1985年のテヘランから日本人をトルコ航空機が救助する物語である。観ていて、何だか、無理に前編と後編を結合している感じを受けたが…。

③は、スピルバーグ監督の映画で、東西冷戦下で起きた米ソのスパイ交換の物語である。出来事を年表にすると、

☆1957年6月21日、ソ連のスパイ・アベルがニューヨークで逮捕。

☆57年11月15日、アベルに30年の禁固刑が科される。

☆60年5月1日、U-2偵察機ソ連領空で撃墜され、操縦士・パワーズが拘束される。

☆60年8月17日、パワーズに3年の禁固刑と7年の労役刑が科される。

☆62年2月10日、パワーズとアベルがスパイ交換される。

このスパイ交換では、アベルの裁判を引き受けたニューヨークの弁護士・ドノヴァンが、民間人の立場で奮闘する。映画の中では、ベルリンの壁の建設現場や、東西ベルリンを結ぶ列車に乗ったドノヴァンが、壁を越えようとして撃ち殺される市民たちを目撃する場面がある。

しかしながら、最大の見せ場は、東ベルリンで拘束された米国人留学生を含めた2対1の交換交渉であるし、交換場所であるグリーニッカー橋上での駆け引きである。

まだまだ書きたいが、貴殿もたまには見応えのある映画を鑑賞しては如何ですか。