私大生の現状

 今日の新聞で「首都圏の私大生の仕送り額が月額8万9500円、生活費は2万7700円で、1日当たり923円で過去最低」との記事。しかし、一番驚いたのは、家賃が6万1800円で、仕送りに占める割合の69、1%という事。よくも、この割合に疑問を持たず、約6万円の家賃を支払うものだ。

  私は1970年始めの学生時代、仕送りは3万円で、アパートは6千円。仕送りは、周りの学生よりも少なく、春休みや夏休みはアルバイトで忙しかった。現在、物価は当時より倍以上になっているはずだ。ところが、生活費は70年代と同じでは、生活が苦しくなるのは当然だ。学生は、学業に励む事は一番であるが、同時に金銭感覚も磨いて欲しい。数字の比較、割合に敏感になる事も大事な勉強だ。学業で優秀な多くの友人と付き合っていて、日本人の欠落している部分に感じる。

 もう一つの側面。自宅外通学者が入学した年にかかった費用は294万5682円で、これは保護者の年収に占める割合は34、2%との事。という事は年収は868万円。この金額は、オホーツク地方では、役場幹部や教員などの公務員、更に一部自営業者に限られる。そのためか、遠紋地方の拠点校である遠軽高校では、卒業生の70%が就職していると聞く。それにしても、家賃が高すぎる。首都圏の家主は、ボロ儲けしているのではないか。現在の日本、空き部屋が多くなってきており、家賃は下

がるのが経済原理である。ところが、学生の家賃は前年から800円増えているとの事。私も家主であるが、家賃は周りより2割は安い。首都圏の家主は、家賃を下げるべきである。