甲子園初勝利

 

 選抜高校野球で、母校・遠軽高校がいわき海星高校に3対0で勝利した。NHKテレビを見ていたが、甲子園球場に2回校歌が流れた時には、歳のためか目に涙という状況になった。

 校歌の作曲家は、「椰子の実」(島崎藤村)を作曲した大中寅二で、以前の校歌も作詞家が土井晩翠である。北海道の田舎町の校歌には、勿体ない人物である。また、放送の中で、ラグビー部と吹奏楽部の練習風景が紹介されたが、この2つは先輩として自慢出来る部活である。これまで北見地区からは、春3回、夏3回甲子園に出場しているが、いずれも初戦で敗退している。その意味では、今回の勝ちは北見地区にとって歴史的な勝利と言える。但し、この勝利はいつまでも「特別枠で出場したチームに勝つた」と言われるのではないか?

 次の対戦相手は、昨年春夏連覇を達成し、史上初の甲子園3季連続優勝を目指す大阪桐蔭である。これと同じような事が、昨年末の全国高校ラグビー大会であった。遠軽高校ラグビー部は、初戦は弱小地域代表の坂出工に70対7で圧勝し、41年振りの勝利を挙げた。しかし、次戦では4連覇を狙う優勝候補・東福岡と対戦、0対102の大差で敗退した。何故か、嫌な予感()

 さて、さて夏の甲子園には、昭和47年の北見工以来、北見地区からの出場校がない。今年は、それ以来41年経つている。何か、ラグビーと同じように41年振りに遠軽高校が北見地区から甲子園に出場するのではないか。初戦を観戦して感じると共に、今度こそ正々堂々と勝利して甲子園出場を勝ち取って欲しい。その前に、嫌な予感が当たらない事を祈る。