大一番

 今晩10時、いよいよ負けられない試合が始まる。アイスホッケー女子のソチ五輪最終予選だ。なぜ負けられないのか!例えば、女子チームの藤澤コーチ。彼は過去、古河電工日光アイスバックスの選手で、待遇の悪さでチームを離れ、豪でプロのゴルフ選手を目指した。2年後、宇都宮市に戻り、子供たちにアイスホッケーを教えたり、ローカルテレビの解説者をしていた。そして、1年前から女子チームのコーチに就任、負ければ以前の生活に戻る。その外、日本アイスホッケー連盟事務局長・建部、中国チームのチャイナドラゴン監督・荒城、皆以前バックスのチームにいた選手である。色々な苦労をして現在のポストに付いており、私はその経緯を知っている。だから、皆頑張って欲しいのだ。
 女子選手の中には、ピザを配達して生活している人もおり、メジャースポーツでない選手は、皆大変な状況にある。勝てば、劇的に変わる。だから負けられないのだ。女子選手20人の出身地は、北海道17人、八戸・日光・東京各1人で、圧倒的に北海道出身者が多い。男子のトップ選手も90%弱が北海道出身者である。その意味でも、北海道及び冬季スポーツ発展のためにも負けられないのだ。女子選手の年齢構成は、16~29歳で、特に若手に有望株が多い。ここで経験を積めば、今後に期待出来るし、何と言っても苦しい生活から抜け出せるのだ。だから負けられないのだ。アイスホッケー界のためにも負けられないのだ。それが私の気持ちだ。