体罰問題

 体罰問題で一言。園田監督は女子選手に対し、「お前は柔道をしていなかったら、ただのブタだ」と言った記事。その記事、どこかで聞いた言葉と思っていたら、以前相撲のテレビ放送で、解説者が「お前は相撲取りでなかったら、ただの太った男」と言って、ある力士を指導しているとの発言、思い出した。日本のスポーツ界は、体罰の他にも色々と問題が多い。例えば、大学ラグビー。戦前の11月23日に初めて早慶戦を実施したので、現在もその日に試合をしたいと“だだ”をこねている。このため、法大、中大などが中心になり、昭和45年ころに別組織のリーグ戦を立ち上げた。更に東京6大学野球。東大は、何十連敗してもメンバーから外れない。一度、遠軽高校と練習試合をさせたい。そのくらい実力がないのにチームなのに…。この背景には、依然として、100年前の思想がある。スポーツはブルジュワが行うもの、だからアマチュアで良い。スポーツでお金を貰う事は、卑しい事であると言う考えが底流にある。だから、早慶明などは特権を今でも振り回している。そう言えば園田監督も上村会長も明大出身者だ。それにしても竹田会長の「氷山の一角」発言、セルジオ越後の「アントニオ猪木にビンタをされるイベントに行列が出来る。体罰は日本の文化の一部になっている」には、参った。